先日、『ライオンキング』を見に行かないかと誘いを受けました。

まだ3歳の息子には早いんじゃないかとかなり迷ったのですが、せっかくの機会だし、何より四季の劇場には「親子観劇室」なる別室が設けられていることを知っていたので行ってみることに。
ちなみに劇団四季のミュージカルを見られるのは原則3歳から。今年から2歳以下は入れなくなったらしいです。※ファミリーミュージカルは除く


いざ劇場へ

劇場は大井町駅前にある「四季劇場・夏」。キャッツ・シアターの隣です。

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外階段には何やら動物の足跡が。何だろうね、これ、キツネかな?などいい加減なことを言いながら登りました。

中に入ると、入り口でスタッフさんに「お子様用にシートクッションを用意してあります」と案内され、一応受け取って座席へ。座席付近にもスタッフさん達がいてちょっとでもキョロキョロしようものなら即座に「お席はお分かりですか?」と声をかけてくる万全の構えです。
席を見つけて荷物を置くと、また別のスタッフさんがスッと現れて、シートの高さが息子に合っているか見てくれました。それから「もしお子さんが怖がったり泣いてしまったときは、親子観劇室にお連れします」との案内も。「(後ろのお客さんが見えなくなってしまうので)お膝に抱っこするのはご遠慮ください」とのことでした。

3歳4ヶ月四季①

さらに入り口で子連れ向けの「ニコにこ観劇マナーBOOK」なる冊子も渡されました。ごく基本的なマナーが易しく書かれています。

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劇中

そして開幕。
実は私ライオンキングのアニメ映画を見てなくて、ライオンキングについてはキングダムハーツ2で得た知識しかありません(そしてほとんど忘れている)。行く前に映画を見ておこうと思っていたのに結局準備できず、とりあえずサントラだけは息子と聴いたのですが、事前知識はほとんどない状態で挑むことになってしまいました。
なので四季のミュージカルがどこまで映画に忠実なのか、どのくらいアレンジしているのかも全く知らないで書くんですけど、冒頭の演出には圧倒されました。
ネタバレになってしまうので知りたくない方はここで閉じて頂きたいのですが、まず最初にあのナ〜〜〜って曲が始まって色々な動物がステージを跳び回り、座席間の通路も使うんですね。大きなゾウやサイがゆっくりと横を通ってステージに上がっていく様なんかは、間近で見てとても感動しました。動物達の登場に合わせて劇場内が少し明るくなるので、近くにいた人には「泣くの早っ」と思われたかもしれないなと恥ずかしくなるくらいいきなり泣きましたね。まあ目の前でマントヒヒが歌ってるっつーのに客席の私の顔なんか見てる人はいないでしょうが。

ちなみにあのンナァ〜〜ってやつ、南アフリカのズールー族の言語だそうで、"ライオンの父が来た、そうさライオンだ〜"みたいな感じの内容らしいです。ナ〜〜ってやつ、って言い方で伝わってるかどうか全く自信はありませんが……(Circle of Lifeです)。

息子もこのオープニングには釘付けで、刮目していました。

でも息子が夢中で見てたのはここまででした。オープニングの曲が終わると、後は王位継承権がどうだこうだ父と子の絆がどうだという内容になるので、息子は早々に興味を失ってしまったようでした。しっかり見てたのは少年シンバの歌唱シーンくらい。幸い飽きてからも騒ぎ出すということはなく、なんとなく退屈そうにした後、そのうちスヤスヤ眠ってくれたのでまだよかったのですが、目を覚まして「シンカリオンが見たい!」とか言い出すんじゃないかと思うと緊張しちゃって途中からお腹が強烈に痛かったです。

そういうわけで、休憩時間になってすぐさま親子観劇室に移動したのでした。息子が云々というより私がこのハラハラから解放されたくて逃げたという感じ。もうちょっと食い付いてくれると思ったんだけどな〜〜、やっぱりせめて映画を見せておけばよかった。完全に私の準備不足でした。
(ミュージカルは2時間20分と長いので、途中で20分の休憩があります)


親子観劇室へ
 

劇場[夏]の親子観劇室は、一階席の一番後ろに小ぢんまりと存在していました。ガラス張りになった小さな部屋で、ソファとイスが置かれており、定員は恐らく10数人くらいかなと思います。
私は一部が終わって休憩時間に入るとすぐに移動したので、その時点では誰も使用しておらず、一番良い感じのソファ席に座ることができました。でもその後に何組か別の親子も入ってきて、イス足りるかな、ギリギリ大丈夫か、みたいな感じになってたので、利用するなら判断は早い方がよさそう。うちみたいに「大丈夫かと思って連れてきて、前半は座席で見られたけど、最後まで静かに見続けられるかどうかは自信ない」という親子が休憩時間に流れてくるっぽかったです。

この部屋はヒソヒソ程度の話し声なら大丈夫とのことでしたが、完全な防音処置はしていないので、大きな声は漏れてしまうため気を付けてください、無理そうならロビーに出てくださいねと言われました。飲食もスマホも当然禁止です。

ガラス越しのステージ鑑賞ですが、思っていた以上に臨場感は失われました。生の演劇ってガラス一枚隔てるだけでも全然違ってしまうんですね。声もスピーカー越しだし。青年シンバの熱唱はいつか生で聴きたいなあ〜。
余談ですが高校生の頃に初めて見た『ウィキッド』で、エルファバの生の歌を聴いたとき「世の中にはこんなに歌の上手い人がいるんだ」と感動した覚えがあります。その後『オペラ座』『美女と野獣』『キャッツ』などを見ましたが、やっぱウィキッドが一番好きです。「なぜ私みたいな醜い人間を好きになってくれたの」と問うエルファバに、フィエロ(イケメン)が「僕は物事を違う角度から見てるんだ」と答えるシーンは、「それ失礼では?????」と一瞬戸惑いましたが……。

話を戻しますが、ガラスによって迫力こそ欠けてしまったものの、ここでの観劇は非常に快適でした。息子も他のお子さん達も、多少飽きながらも静かにしてたし。一組だけ、完全に飽きちゃってイヤイヤしてた子がいましたが、親御さんが一生懸命なだめて、最終的にはロビーに連れ出していました。そのお母さんは結局後半ほとんどずっとロビーでお子さんをあやしていたようで、何て言うかお疲れ様ですという気持ちでした……。

3歳4ヶ月四季②

ただこの部屋はあくまで「どうしてもダメなら」という場所っぽいので、本来は座席で見るつもりで来ないといけないし、それが出来そうもないなら連れて来ないというのがマナーなんですよね。ライオンキングはファミリーミュージカルではないし、四季のwebサイトでは託児サービスの案内もしているし。
それでも、子供は気まぐれなものですし想定外の出来事もあるだろうから、万が一のためにこういった逃げ場があるのはすごくありがたいです。今回は時期尚早だったと言わざるを得ませんが、ぜひまた四季のミュージカルを息子に見せたいです。次はファミリーミュージカルを。来年……いや再来年かな。……3年後でもいいかも……。

でも終始つまらなかったのかと言うとそうでもないようで、最後カーテンコールではステージに向かって一生懸命バイバイしてました。オープニングの『Circle of Life』、シンバの『早く王様になりたい』、そしてカーテンコールという三つの山場(?)はしっかり夢中になっていたので、それだけでもまあ良かったかな。でもやっぱ次は4年後くらいに……。

落ちました
 
第二幕は親子観劇室に移ったことで私がすっかりリラックスしてしまって、リラックスしすぎて集中力まで若干失ってしまったのですが、そんな中でもあるキャラクターに心を奪われました。
ティモンです。


ティモンというのは故郷を飛び出した傷心のシンバと偶然知り合い、彼にかの有名な「ハクナ・マタタ(スワヒリ語で「どうにかなるさ」)」という言葉を齎すミーアキャット。映画だととっても小さいキャラなのですが、四季版では人間サイズくらいになってます。このティモンがめちゃくちゃ可愛かったです。何が可愛いって、喋り方が江戸弁なんですよ! シンバのこと「野郎」って言うし、「〜なるんでぇ」とか言うんです。これがすごいツボでした。
先述の通り映画版を知らないので、これは元々こういうキャラなの?と調べたら、なんとミュージカル版では「故郷を飛び出したシンバがどれほど遠くまで来たかを表現するために、上演する地方によって方言を変えている」そうで。東京だと江戸弁なんですね。標準語と江戸弁が距離的にどのくらい離れてるのかはちょっとよく分かりませんが、とにかく魅力的でした。
ティモンを操っているのは全身緑色の役者さんで、オレンジ色のティモンの後ろにいるとすごく目立つ……ように思うのですが、これが不思議なことに全然「操ってる人」に目が行きませんでした。もうあれは操られてるんじゃないですね。ティモンなんですね。
ちなみにカーテンコールのとき私はティモンと目が合いました。後ろにいた役者さんは違う方向を見ていましたが、ティモンは私を見ていました。間違いありません。

四季ティモン
ティモンに限らず、ミュージカル版は顔が絶妙に無愛想なのがよかったです。ムッツリっぽい感じが好きです。


外に出てみたら、来るときに見た階段の足跡、これティモンじゃないですか? 来たときは「キツネじゃない? 知らんけど」とか言ってたくせに、帰りは「ティモンだー♡ わー♡」と写真を撮りまくってたので、本当我ながらチョロいなと思います。 
これは映画版も見てみなきゃなあ、あとTDRにもティモンいるのかな? グッズは?と調べてみました。





……なんかちがう……
(※このあと普通に可愛いものも見つけました)